コラム

公立学校を変える挑戦!~京都府綾部市~
image
出口 汪
出口式
論理エンジンスパイラル
論理エンジンキッズ
公立
綾部市
京都

京都府綾部市の公立の学校で、出口式の教材(論理エンジンスパイラル)が採用されました。
論理的な新しい教育を子どもたちが平等に受けられるようになり、今後この教育が日本全国に広がっていく・・・そんなプロジェクトがスタートしました。

京都府綾部市の教育改革スタートのきっかけ

こんにちは出口汪です。
皆さんは京都府の綾部市はご存知でしょうか。京都市のベッドタウンで中堅規模の都市になります。この綾部市で教育における大きな改革のスタートを始めることになりました!・・実はもう始まっています!
発端は、自民党の府会議員の四方太郎先生の“綾部を変えたい”という思いからでした。
少子化が進み、子どもが減ってきています。地方再生といわれていますが、地方に都会の人を呼び戻したい。都会に比べると土地代が安くて一戸建ても建てられるし、しかも自然が豊か。山があり、川があり、海があり、私も綾部に行ってきましたが、すごくきれいな町です。
また、IT企業はオンラインでも十分仕事ができるので、自然が豊かで土地が安いところに引っ越して、テレワークで仕事をするということも可能になってきた。
そこで、IT関係など大手の企業を誘致しようとしたときの問題は何か・・それは教育です。やはり意識の高い人ほど教育に関心がある。さすがによい教育がなかったら「そこに移住しよう」とはならないですよね。これはどこの地方でも同じような悩みを抱えています。

教育改革の中身とは

そこで、新しい教材を導入するだけではなく、市全体で改革をしていこうということに。本当によい改革をすることによって、非常に知的好奇心の高い人たちに住んでもらって、地方復興を目指していこう、というお話になりました。
では、それはどのような教育かというと、古い旧態依然の名前のある教育よりも、新しい時代を活躍する子どもたちをつくるような新しい教育をということで出口式を導入して、市全体を変えようというプロジェクトができました。
そのために、まずは綾部市長にお会いし、それから教育委員会の委員長、各学校の校長先生、さらに市会議員の方たちを集めて話をし、みなさんに賛同していただきました。
では、まずどこからか変えていくか・・最初は小学校から始め、次に中学・高校の教育を変えていけば、綾部に住む子供たちは小学校から、また将来的には幼稚園から一貫して論理的な新しい教育を受けることができるようになります。そして、これを一つのモデルケースにしよう、というお話になりました。

論理エンジンキッズ(現:論理エンジンスパイラル)の導入校

images論理エンジンキッズ(現:論理エンジンスパイラル)は完成してまだ2年ちょっとの教材ですが、小学校1年から6年まで私立で30数校の採用が正式に決まっています。

立教女学院や東洋英和など非常に名門の小学校が次々と採用しています。論理エンジンを始めたとき営業にも力を入れて苦労したのですが、採用校の推移は、1年目が1校、2年目が3校、3年目が7校でした。ですが、この小学生版というのは特に何もしなくてもいきなり30数校の採用でした。 この状況から見ても、完成度が高くなっていることが分かっていただけるかと思います。ですので、小学校から始めようと考えました。現在採用されているところは全部私立です。
すごくありがたいのですが、お金持ちしか良い教育を受けられない状況にあり、この状況を私は問題だと感じています。お金がなくても、また地方においても同じような教育を受けられるようにしたいと考えると、公立なのです。

しかし公立の小学校は義務教育なので、政治がらみで予算をとってやらないと難しいなど、本当にいろんなハードルがありましたが、それらを乗り越えて、いよいよこの2023年4月に綾部市の子どもたちの7割以上が通っている中心の3つの小学校、綾部小学校、中筋小学校、吉美小学校、この3つの小学校で全校生徒が論理エンジンキッズ(現:論理エンジンスパイラル)をやることに決定しました!
まず、1年目の経過を見て、成果があれば全ての綾部の小学校、あるいは中学・高校にも取り入れていこうと、進めています。

論理エンジンキッズ(現:論理エンジンスパイラル)を使った実際の授業について

実は先日、綾部市に呼ばれて行ってきました。
現場の先生とも話をし、実際授業風景も見ました。小学校6年生の授業を見たのですが、全員があの論理エンジンキッズ(現:論理エンジンスパイラル)のテキストを持って一生懸命勉強している姿を見たら胸がじんときました。
また、先生は論理エンジンキッズ(現:論理エンジンスパイラル)のテキストを使って講義を初めてやったのですが、公立の小学校ですが、全員が集中して一生懸命勉強しています。
公立の小学校ですから、選抜試験で選んでいるわけではないですが、とてもよい感じの学習になっています。先生方の声を聞いても教えるのが面白い、あるいは奥が深い、子どもたちの食いつきがよいと非常によい評価ばかりもらっています。

日本全国の公立学校で出口式を

綾部の綾部小学校PTA会長、さらには教育委員会の各委員長とかポジションの高い方たちが集まり、一緒に授業見学をし、さらに京都府の教育委員会の学校推進課の課長さんも来ていただきました。綾部市のやり方がうまくいったならば、今後京都府全体の公立に広げていきましょうと、言っていただきました。京都府には京都市という大都市もあり、次に全国の公立に広げていきましょう、という話もしました。

日本全国に広げるには本当に大きなハードルがあるかもしれないですが、日本の教育を変えるプロジェクトが順調にスタートしました。すごく私は楽しみで、今後も綾部市の教育を徹底して支援して必ずこの綾部市が日本で一番高い教育を受けられるような都市にしていきたいと思っています。

それをモデルに、やがては日本の公立の教育を少しでも変えることができたらと思っています。この試み、どうなったかを今後報告する機会を作ろうと思いますので、ぜひご注目ください!

引用:出口汪の学びチャンネル

関連する記事

人気の記事