『論理エンジン』とは

『論理エンジン』とは

水王舎の教材に搭載されている言語プログラム『論理エンジン』は、日本語の規則に基づいた論理的思考力養成システムです。

そして『論理エンジン』は、出口汪の四半世紀にわたる教育人生の集大成であり、文章の読み方そのものから変えてしまう、今までにない画期的教材です。
 出口が訴え続けてきた独自の方法論は、「センス・感覚の科目」と言われていた国語学習法の概念を変え、現在、国を挙げて「論理」の重要性を提唱するようになった原動力になったとも言われています。
 「イコールの関係」「対立関係」「因果関係」といった文章間の論理的関係、そして「言葉のつながり」の重視。これら『論理エンジン』を特徴付けるオリジナルメソッドも、2023年度から始まる新規科目『論理国語』を筆頭に、いまや指導者間で普通に語られる時代となりました。
 全国200校以上の私立中学・高校が正式に授業で採用している、この『論理エンジン』。
他の教材では学べない『論理エンジン』独自の全教材に一貫する基本的なオリジナルメソッドについてご紹介します。

一つの文にも論理がある

文章を読むとき、その要点を捕まえなければいけません。
単語が集まって文節(意味上の最小限の単位)ができあがり、その文節が集まって一文(文の冒頭から句点まで)ができます。
文章とはその一文の集まりに過ぎません。一文も要点と飾りから成り立っているので、
ますは要点を捕まえることが大切になってくるのです。

オリジナルメソッド1~主語・述語から文の要点をとらえる~

論理エンジンでは、 言葉の規則性に着目し、主語・述語を「文法」としてではなく、「文の要点」を見抜く読解ツールとして教えています。
一文の要点は、主語・述語であり、特に述語に強調したいポイントになります。

論理エンジンを学んでいない生徒は、「何が大事だろう・・・ “音色がかわいらしい”ということかな?」など と迷いながら、なんとなく解答しがちです。 このような生徒は、文がより抽象度を増し複雑になると、 要点を とらえることが困難になります。

もし、「かわいらしい音色」を強調したいなら、筆者は、「ふいに鳴り出した壁の鳩時計はかわいらしい 音色だった」と、述語として表現したことでしょう。

論理エンジンでは、 「文の要点とは主語・述語であり、特に述語に強調したいポイントが来るのだから、筆者の言いたいことは“(鳩時計が)鳴り出した”ことにある」と指導します。このような押さえ方をすることにより、「文の要点」を直感的に識別することが可能になります。

入試で頻出の「要旨」把握問題がありますが、一文の要点の集合が段落要旨になり、段落要旨の集合が文の要旨となる以上、 間違った要点を一文レベルでつかんでしまうようでは、全体の要旨把握問題、あるいはそれに基づく記述問題の正答も導けなくなってしまいます。

3つの論理的関係

まとまった文章には、筆者の主張が必ずあり、筆者はその主張を、不特定多数の読者に向けて納得させるよう、筋道を立てて説明します。その道筋が論理です。それゆえ、文章を論理的に読むとは、筆者の立てた筋道を無視して、自分勝手に読むのではなく、その筋道をあるがままに理解することが求められます。その中で一般的に用いられる論理は、

「イコールの関係」「対立関係」「因果関係」

の3つしかありません。もちろん細かく分ければ他にもたくさんありますが、基本的にはこの3つの論理的関係を基本にし、展開されていくことになります。

オリジナルメソッド2~論理的関係(イコールの関係)をつかむ~

筆者の主張は概して一般的・普遍的である。 それをより分かりやすくするために、 筆者はその裏づけとなる具体例を挙げたり、 自分の体験を紹介したり、同じことを主張している人の文章を引用したり、 比喩などを用いて説明します。これを「イコールの関係」といいます。

筆者の主張をAとする。それを不特定多数の人にわかってもらうためには、そのための根拠・証拠を挙げる必要がある。これを具体例(A´とする)を挙げることで反対の人を納得させる。この具体例(A´)というのは、筆者の主張(A)の証拠として挙げたものなので、Aの繰り返しと言えます。

文章を読むとき、それが一般なのか具体なのかをたえず意識し、一般と思われる箇所に線を引っ張っておく。それが、筆者が主張したい部分であるからである。

オリジナルメソッド3~論理的関係(対立関係)をつかむ~

筆者は、主張を明確にしたいとき、それと反対のものを持ち出すことを「対立関係」といいます。
例えば、「日本文化についての主張があることから、西洋文化と比べる」、 「現在の選挙制について言いたいから、 明治時代の選挙制と比較する」というような表現手法である。あくまで筆者の主張が大切であり、その対比・比較するものは、主張を鮮明にするために持ち出したに過ぎません。

オリジナルメソッド4~論理的関係(因果関係)をつかむ~

一つのまとまった文章のかたまりを「意味段落」といいます。意味段落には筆者の主張が必ず含まれています。そして一つの意味段落には、筆者の主張は基本的には一つです。その場合、「Aという主張を論証するのか」「Aを前提にBを論証するのか」そのどちらかになります。ちなみに、Cを主張する場合はどうすれかといえば、小見出しを変えて次の段落にもっていくのが一般的になります。「小見出し段落」というのは、意味段落がいくつか集まったものであり、この小見出し段落にも筆者の主張は一つとなります。
A、B(またはC・・・)を「小見出し段落」の主張とみると、論理的な文章というのはこの段落の集まりで成り立っています。小見出し段落において、筆者の主張が一つの場合もありますが、二つの場合もあります。そのとき、二つの主張は因果関係で結ばれています。

筆者はまずAという主張を論証し、それを前提に、だからA´といった論理を展開します。
その場合は、Aが理由・原因となり、A´がその結論・結果となります。

この例文の場合、「だから」が因果の接続語で、「勝つことができた」が結果、「私は一生懸命練習した」がその理由となります。
このように文と文との関係にも因果関係があり、それと同じように短い文章であっても、その中に因果関係があります。

以上のように論理にはメソッド1の「要点をつかむ」ことからはじまり、言葉の論理的関係はメソッド2~4にあたる三通りの言葉の使い方にすぎません。このようにきわめてシンプルでありながら、論理=言葉の規則は以上のメソッドに集約されます。もちろん本ページでご紹介したメソッドは出口の方法論の「抽象」つまり要点を抜き出したものになりますので、各教材には論理を実際に習得するにあたっての独自の具体的なメソッドを散りばめられておりますので、ぜひページを進めてご覧ください。