文科省の教育改革方針には論理教育が必要
出口先生
子ども達が自分で考えて発言して、あるいは先生との生徒の双方向でこのものを考えていくというのは、私はすごく新しい教育にとって大事じゃないかなと思っています。でも、それをやろうと思うと、論理力が必要となります。
そうですね。やはり人が話していること、書いてある文章を読み取る上で、やはり筋道を立てて読み取っていかないと本当の思い、そこに込められたものを受け取れないなと思いますし、相手を説得していく上で筋を立てるということが大事だと考えています。
福井先生
出口先生
子供たちというのは思い付きで話をする、人の話を聞かない、自分が言えば相手に伝わっていると思っている、伝わらなかったら相手が悪いとなります。こういった中では、アクティブラーニングは成り立たない。ただ言いっ放し、その時の感覚とか好き嫌いで終わってしまう。そこに、論理教育を入れることによって、初めて文科省がやろうとしている改革が僕は可能性を持っていくのではないかなと思っています。だから綾部小学校の教育は全国がとても注目すべきだと思います。
根拠がないと相手は納得しないと思います。感情論では、結局、お互いの折り合いのつけ方も難しくなってくるので、人間関係づくりでもやはりそこは大事なのかなと考えています。
福井先生
出口先生
子供同士の関係、先生との関係、家庭での家族との関係も変わってくるので、生活指導も楽になると思います。突然切れたり、引っ込むということも減ってくると思います。
それから、実際に教員の方はみんなで取り組もう!という雰囲気なのか、それとも色々苦労するかな・・という雰囲気なのか、そのあたりはいかがですか?
実際のところ、新しいものを導入すると伝えたときは、構えられる方はいました。ただ、全教職員の思いとしては、子どもたちの課題を何とかしたいというのが根底にありますので、子どもたちを変えていくために必要だなということは校内の研修などで感じていただいたのではと思っています。
福井先生