一文の構造
一文の構造をつかまえる
一文の要点が「主語~述語」であること。
言葉は必ずほかの言葉とつながっていること。
この二つがわかれば、一文の構造をつかまえることができる。
一文の構造を理解することで、言葉の取り扱いが変わっていく。これまでの「なんとなく」という読み方から、「言葉の規則」を意識して文を読んでいくことができるようになる。それが「頭の使い方」を変えることにもつながる。
「たかが一文」と思うかもしれないが、東京大学でもセンター試験でも早稲田大学でも、基本は「傍線部を説明せよ」で、その傍線部の一文を分析できなければ、「説明する」ことができないのである。
【解説】
まず「主語~述語」を考えると、「微風が~吹き抜けた」である。あとは飾っているだけの言葉だとわかる。
では、どのように飾っているかというと、
「山を~下りると」→「吹き抜けた」
「さわやかな~微風が」→「吹き抜けた」
「春の~微風が」→「吹き抜けた」
「頭の~上を」→「吹き抜けた」
と、上から下へ読んでいくと、この一文の構造がみえてくる。日本語は結構、論理的にできあがっているのである。
言葉と言葉にはつながりがあり、その言葉が集まって一文をつくっている。一文の言葉にも、要点となるものと、飾りの言葉がある。日本語が論理的にできていることを、ほんのすこしでも感じ取れれば成果ありである。