心情を把握する
心情を把握する
私たちは小説を読むとき、1ページ目から読むのがふつうである。
その時代がどんな時代で、人びとはどんな暮らしをし、登場人物はどんな人で、いまなにが起こっているのかを1ページ目から順に読み取るうちに、しだいに小説の世界が脳裏に鮮明になってくる。だから、次の場面が理解できるのである。
ところが、入試問題は、いきなり途中から始まる。
時代がいつで、登場人物がどんな人で、いまなにが起こっているのかわからないまま、その一場面を読まなければならないのである。当然、ふつうに小説を読んではいけない。まず、その一場面の状況を正確に捉える訓練が必要である。
『論理エンジン』では、そのための訓練も組み込まれている。