主語と述語

一文の要点「主語~述語」をつかまえる

――要点をつかまえること。
――さらに主語と述語を意識すること。

これらは文章を論理的に扱うさいに、もっとも大切なことの一つです。

文章を論理的に読むコツは、漠然と読まないこと。これは英語や古文でも同じです。そのためには、目のつけどころを大切にすることを意識し、一文を読むときは、その要点となる「主語」と「述語」に着目することが大切なのです。

では、次の問題で「主語~述語」をつかまえてみましょう。


【解説】

一文の要点が「主語~述語」であるということは、それ以外の部分は飾りにすぎないということです。もちろん、これは文法的な捉え方で、文章を読むとっかかりとしては非常に有効な手段といえます。

英語でも、S(主語)、V(動詞)をつかまえることが基本で、あとは不定詞や関係詞で飾っているだけという形が一般的です。漢文でも述語を意識すると、どこで返り点を打てばよいかがみえてくるのです。

英語や漢文は述語が前に来ますが、日本語では述語が最後に来ます。ですので、漢文で述語が来た場合、それを日本語読みするときは、当然ひっくりかえることになります。

そういったことを意識するだけで、白文はグッと読みやすくなるのです。

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