入試対策の前に必要な「国語力」
学校推薦型選抜・総合型選抜の入試を受けるには、志望理由書の作成、小論文などの対策が必要です。しかし、これらの課題に的確に答えるには、まずは論理的な言葉の力を身につけなければなりません。
いきなり長い文章や上手な文章を書こうとしても、論理そのものを知らなければ書けるものではありません。そのためには、論理の「型」を知り、論理的な文章を書き慣れるための練習が必要です。
スモールステップで書く力を養う
自己分析をして、志望動機などを考えることはできても、それをいかに表すことができるかで合否が分かれます。そのための基礎となる論理力を効率よく身につけられるのが、「論理エンジン方式」なのです。
とくに高校一年生から二年生にかけては、志望校や学部の検討の前に、まずは基礎的な国語力、文章力を鍛えておきたい時期です。
本書は、文章の要点や構造を学びながら、簡単な文を書くことからスタート。「例示」や「対比」など、「文章の型」を意識した文章を書く練習をすることで、段階的に読みやすい文章、伝わりやすい文章の書き方を身につけることができます。
無理なく書ける3ステップ
いきなり長い文章を書こうとすると、何から始めればよいのか分からなくなってしまうことがあります。論理エンジン方式では、まず短い文を書くことから始め、文章の基本的な形を少しずつ身につけていきます。
次に、文章の構造を図や型で確認しながら、考えを整理していきます。自分の意見、理由、具体例、対比などの要素を順番に組み立てることで、読み手に伝わりやすい文章の流れをつかめるようになります。
最後に、学んだ型を使って長い文章や小論文、志望理由書へと発展させます。小さなステップを積み重ねることで、「書けない」不安を減らし、入試に必要な論理的な表現力を無理なく育てていきます。
1. 短い文から始める
2. 構造を見える化する
3. 入試文章へ発展する
おもな内容
『小論文と志望理由書 入門ノート』では、文章を書くために必要な基礎力を、段階的に学んでいきます。いきなり長い文章を書くのではなく、まずは文のつながりや論理の型を理解し、短い文章から少しずつ練習できる構成になっています。
前半では、「具体と抽象」「対立関係」「因果関係」など、論理的な文章を書くうえで大切な考え方を学びます。文章の仕組みを理解することで、感覚だけに頼らず、筋道を立てて考えをまとめる力を育てます。
後半では、学んだ型を使って小論文や志望理由書の書き方へと進みます。意見と理由を整理し、自分の経験や考えを相手に伝わる形にすることで、学校推薦型選抜・総合型選抜に必要な表現力を身につけていきます。
おもな内容
【第一部】論理的な文章を書くために ~三つの論理
基本のレッスン 1 文の要点は述語にある
基本のレッスン 2 接続語は論理を表す
基本のレッスン 3 三つの論理① 具体と抽象(意見と具体例)
基本のレッスン 4 三つの論理② 対立(対比)関係
基本のレッスン 5 三つの論理③ 因果関係
【第二部】論理的な文章はこう書く
実践レッスン 1 意見と理由
実践レッスン 2 文章の論理構造を知る
実践レッスン 3 意見と理由で文章を書く(ロジカルライティング)
実践レッスン 4 具体的に説明する文章を書く
実践レッスン 5 対立関係を使った文章を書く
【第三部】小論文はこう書く
小論文レッスン 1 論理的な構成の文章を書く①
小論文レッスン 2 論理的な構成の文章を書く②
小論文レッスン 3 資料を読み取って文章を書く
小論文レッスン 4 実践演習問題
【第四部】志望理由書はこう書く
志望理由書レッスン1 志望理由書を書く前に準備すること
志望理由書レッスン2 設問を明確にとらえる
志望理由書レッスン3 答えに必要な要素を整理する
志望理由書レッスン4 志望理由書を書こう
文章を書く力は、いきなり長文を書くことで身につくものではありません。まずは短い文で、主語と述語、理由と結論などの基本的な関係を確認しながら、論理的に伝える土台を作ります。