現代社会では、かつてのように「頑張ること」が美徳とされる価値観が薄れつつあります。特に若い世代の間では、過度な競争や努力を避ける傾向が見られます。この背景には、生活の利便性が向上し、最低限の努力でも十分に快適に暮らせる環境が整っていることが挙げられます。本コラムでは、現代の若者の価値観の変化を3つの側面から考察してみたいと思います。
3. 外に出る必要性の低下と教育の重要性
コロナ禍をきっかけに、多くの人々がオンラインでの生活に慣れました。食事はデリバリーで済ませることができ、買い物もオンラインで完結します。娯楽に関しても、YouTubeなどの配信サービスを利用すれば、自宅にいながら映画やドラマを楽しむことができます。
こうした環境の変化により、「外に出るのが面倒」と感じる人が増え、社会的な交流の機会も減少しているように思えます。特に若者の間では、対面でのコミュニケーションよりもオンラインでのやり取りを好む傾向が強まり、リアルな経験を積む機会が減少しています。

このような変化に対応するためには、幼児期からの教育が重要であると私は考えています。
幼児教育の段階で「努力することの大切さ」や「社会との関わりの意義」を学ぶことが、その後の人生において重要な価値観を築く基盤となります。子どもたちが将来、社会で活躍できるようにするためにも、教育のあり方を見直すことが求められています。