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小説問題の攻略法~主観を捨てて客観的に読む
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出口 汪
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小説問題の解き方に悩んでいる方必見!小説は読めば意味が分かるものの、主観的に読んでしまうと点数が安定しません。本コラムでは、登場人物の心情を「証拠」に基づいて客観的に分析し、高得点を狙う方法を解説します。共通テストや入試で確実に点を取るための実践的なテクニックを短期間で習得しましょう。カギは「主観を排除する」こと。これを意識すれば、あなたの国語力は飛躍的に向上します!

大学受験や共通テストにおいて、小説問題に苦手意識を持っている受験生は少なくありません。評論文と比べると、小説は読めば意味が分かるため、一見簡単に感じます。しかし、実際には「安定して高得点を取ることが難しい」という特徴があります。なぜなら、小説を読む際に無意識のうちに「主観」を入れてしまい、正しい解答を選べなくなるからです。

1. 小説問題の難しさとは

評論文は論理的に読めば正解を導き出せるため、訓練を積めば確実に得点力が向上します。一方、小説は登場人物の心情や状況を読み取る必要がありますが、読者の主観によって解釈が変わるため、点数が不安定になりがちです。

実際、成績上位の生徒でも小説問題で低得点を取ることがあり、逆に普段の成績が振るわない生徒が高得点を取ることもあります

2. 主観を排除し、証拠をもとに解答する

小説を読むときに最も避けるべきことは、「登場人物の気持ちになって考える」ことです。多くの学校の先生は「登場人物の気持ちを想像して答えなさい」と指導しますが、これは誤ったアプローチです。

例えば、「一人の若い女がいた」という文章を読んだとき、読者一人ひとりが異なるイメージを持ちます。身長や髪型、性格、生い立ちなど、それぞれ異なる「若い女」が頭の中に浮かぶでしょう。つまり、小説を読むときに自然と主観が入るのです。

しかし、受験において求められるのは「客観的な読み方」です。具体的には、次の手順で小説問題を解くことが重要です。

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登場人物の心情を客観的に分析する

「気持ち」を自分で想像せず、文章の中にある証拠(セリフや行動、状況描写)をもとに判断する。

心情表現の証拠を見つける

例えば、登場人物が「目をそらした」「小さくため息をついた」といった記述があれば、それが気持ちの手がかりになる。

問題文の選択肢を証拠と照らし合わせる

「この選択肢は、本文中のどの証拠と一致するか」を確認しながら選ぶ。

3. 短期間で点数を伸ばすための対策

小説問題は、論理的な評論文と違い、読めば意味が分かるため、正しい読み方を身につければ短期間で確実に点数を上げることができます。具体的な練習方法として、

 ・過去問や模試の小説問題を解く

 ・登場人物の心情がどの表現に基づいているかをチェックする習慣をつける

 ・解答の根拠を明確にする(なぜこの選択肢が正しいのか)

これらを実践すれば、小説問題の点数が安定し、共通テストや入試本番でも高得点を取ることができます。

まとめ

小説問題を解く際には、「主観を捨てて証拠に基づいて客観的に読む」ことが重要です。これを意識し、日々の練習を積み重ねれば、短期間で確実に成績を伸ばすことができます。受験生の皆さんは、この方法をぜひ活用してみてください!

引用:出口汪の学びチャンネル

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