記憶のメカニズム「忘却曲線」を理解し、効率的な学習法を身につけよう! 復習の重要性と効果的な学習計画を解説。 少ない時間で最大の学習効果を得るためのヒントを紹介します!
忘却曲線と賢い勉強法:効率よく記憶を定着させる方法
皆さん、こんにちは。出口汪です。今回は、エビングハウスの忘却曲線を踏まえた、本当に効果的な勉強法についてお話しします。
「1日10個の英単語を365日覚えれば3650個!」そんな単純計算では、記憶は定着しません。なぜなら、人間の脳は「忘れる」ようにできているからです。 1日10個覚えれば、そのうちいくつかは忘れてしまうのが普通なのです。
では、どうすれば効率的に記憶を定着させられるのでしょうか? ポイントは「忘れる」ことを前提に勉強することです。
例えば、500個の英単語を覚えたとしましょう。100点満点中100点で覚えたとしても、1年後には30点程度に減ってしまうのが忘却曲線です。受験を控えているなら、1年後に100点に近い状態を維持しなければなりません。
そこで重要なのが「復習」です。忘れかけた頃に再度復習することで、記憶の定着率を大幅に向上できます。
1回目の復習では7割は既に覚えているので、残りの3割を覚え直すだけで済みます。
2回目の復習はさらに効率的です。このように、複数回の復習を繰り返すことで、長期的な記憶へと変わっていくのです。
1年後を目標にするなら、約4回の復習で効果的と言われています。
では次に、この知識を踏まえた実践的な勉強法を見ていきましょう。
現役生のための効果的な勉強法
<1.予習>
授業前に教材に目を通し、未知の単語や理解できない箇所を事前に把握しておきましょう。文脈から意味を推測する練習も効果的です。全ての単語を完璧に覚える必要はありません。ある程度文脈理解力が付けば、授業への集中力も高まります。
<2.授業>
予習で疑問点を明確にしているので、授業中はそれらに集中して聞けます。分からない点は積極的に質問しましょう。
<3.復習>
授業後、忘れないうちに復習をしましょう。重要な点はノートにまとめて整理することで、記憶の定着を促進します。
<4.定期テスト対策>
定期テスト前には、これまで行った復習を参考に、軽く確認するだけで十分です。
<5.夏休みなどの長期休暇>
長期休暇は、問題演習に充てるのが効果的です。
このサイクルを繰り返すことで、効率的に知識を定着させることができます。 ポイントは、一度に多くの情報を取り込もうとせず、段階的に、そして繰り返し復習することです。
忘却曲線を意識した学習計画
多くの生徒は、授業を真面目に聞かずに塾や予備校に頼ったり、参考書を次々と手を出したりします。 これは非常に非効率的で、せっかくの勉強時間が無駄になってしまいます。 定期テスト前に詰め込み勉強をするのも同様です。
このような学習方法は、知識の定着を妨げ、学習意欲の低下、そして学習効率の悪化へと繋がります。
教科ごとに学習時期を調整することも重要です。例えば、「英語と数学は前期に、理科と社会は夏以降」という計画は、一見合理的ですが、実際は非効率です。特に歴史などは、全体像を早めに把握することが重要です。
効率的な勉強法は、単なる努力量ではなく、いかに記憶を定着させるかにかかっています。
忘却曲線を理解し、適切な復習を繰り返すことで、少ない勉強時間で大きな成果を得ることができるのです。 努力の方向性を間違えず、賢く勉強しましょう。
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