HOME >> 探訪・論理の匠 >> 論理の匠 vol.3 前編:その2



探訪・論理の匠

論理の匠 vol.3

~開智学園開智高等学校・加藤克巳先生~

論理エンジン研修会の超人気先生、ついに登場 (5)

- 前編「教材観と実際の授業」その2 -

使いこなすために一番大切なこと

―― 先生のような指導を繰り返していくことで、入試問題に対する子どもたちの警戒心は大分なくなっていくでしょうね。そして、様々な文章にあたることにより、文章がどのように作られているかも頭に入ってきます。すると「ここでこの論理が使える、あれも使える」とさらに文章に取り組むことが面白くなってくるんですよね。

加藤 そうですね。そうすると自分で意図的に解けるようになってくる。今までなんとなく出来ていた問題が意図的に出来たという、この成功体験は非常に大きいんですね。

特に国語の場合には小中の頃からよく先生に「大事な所に線を引きながら読みなさい」と言われてくる。でも国語の苦手な子は、大事なところが分からないから国語が苦手なのです。

その大事なところというのは文章の内容によります。でもその内容が難しいから大事なところが分からないのか、といったらそうではない。論理で読んでいけば大事なところは必然的に分かってくるのです。だから文章が読めない子でもきちんと文章のポイントが抑えられるんだよ、というような体験をさせていってあげると、国語の苦手意識はうんと少なくなっていきますね。

―― 先生は、年に20ターンも論理エンジンの教材研究をなさっていると伺ったことがあります。さらに入試問題との絡みも常に研究されている。それだけの努力あってこそ、そういう的確な授業が出来るんですね。

加藤 そうですね。今までの経験の中から「あ、あの時の早稲田の問題にこんなのがあったな」とか分かる部分、そういうところですけれど、手を抜く所は手を抜きます。

―― 時間のない先生にとっては、ある意味、使いこなしにくい教材なのでしょうか。

加藤 教材研究にどれだけ時間をかけるかは人それぞれですから何とも言えませんが、論理エンジンは、それ自体の教材研究にはあまり時間はかからないと思います。「このレベルは、どのような論理・思考スキルの鍛錬のために用意されているのか」さえ的確につかめばいいだけですから。

そのうえで、論理エンジンとリンクさせる教材をどうセットするかということのほうに時間が必要だと思います。教師自身がどれだけ入試問題を解き、本を読んでいるかということにも大きく左右されますね。

このページのTOPへ