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探訪・論理の匠

論理の匠 vol.3

~開智学園開智高等学校・加藤克巳先生~

論理エンジン研修会の超人気先生、ついに登場 (8)

- 前編「教材観と実際の授業」その1 -

合格実績と論理エンジン

加藤 話はそれますが、研修会に行くとよく論理エンジンの導入と進学実績の向上との因果関係についてご質問を受けます。その時の私の回答は「正直に申し上げて密接な因果関係があるかどうかはまだ検証できていません。」という程度になってしまいます。

これは論理エンジンがいわゆる「教科学習教材」でないことに起因すると思います。論理エンジンは脳味噌そのものを鍛える教材ですからね。もちろん継続して検証は行っていきますが。おそらく納得していただける検証というのは数値化されたものだと思いますが、その数値化が難しいですね。でも、実感として、あるいは論理エンジン導入2年目から急激に旧帝大への合格者が伸びたことを考えると、プラスに影響していることは間違いないと考えています。

―― 結果を出し続けるプレッシャーは、相当のものではないでしょうか。

加藤 大変なプレッシャーです。

―― 以前先生から、合格実績が出なければ提出するつもりで辞表を常に懐に抱いていらっしゃると伺ったことがあります。

加藤 今年も持っていましたよ。これは逆の意味で私のお守りのようなものです。それがあることで自分を鼓舞していく。自分がやってきたこと、やっていることには当然責任がありますから、実績が出ないからといって「はい、辞めます。」といって放り出すわけにはいきません。しかし自分の気構えとして東大合格が出なかったら辞表出すぐらいの気持ちでやっています。それほど異端児的なことをやっていますので。

でもそれ位のことをやらないと、特に埼玉の私学はまず生き残れないのです。どんどん県立が統廃合していって学校数が減っていく、埼玉の私学で定員割れというところが出てくる。私学はもう2極化していきますよね。何とかとりあえず生徒を集めていくのか、それとも「行きたい学校」として残っていくのか。中間層はそっくり県立に食われていきますから。

われわれは上を追っていくことを目指したので、そのためには、外から見れば驚かれるようなことでもやっていかざるを得ない。その1つが高1・高2の国語で教科書を全く使わず、論理エンジンしか使わないことでしょう。

「どういうことなんだ」と言われるとは思うのですが、でもこれをやることによって、やっぱり確実に子どもたちの意識が変わるんですね。

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