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探訪・論理の匠

論理の匠 vol.3

~開智学園開智高等学校・加藤克巳先生~

論理エンジン研修会の超人気先生、ついに登場 (2)

- 前編「教材観と実際の授業」その1 -

生徒の受け答えが違う

いきなりですが、論理エンジン・レベル27ステップ4の「第二段落の要点は何か」という加藤先生の質問に対する生徒の答えをそのまま掲載します。

 

論理エンジンサンプル

論理エンジンサンプル

生徒:一行目の「最近になると、私たちの季節感は、昔ほど細やかではなくなったようである」というところ。

加藤:はい、なぜそこだと思いました?

生徒:二段落目が始まる最初のところに、「しかし」という逆接があるので、「しかし」の直後の「最近になると、私たちの季節感は、昔ほど細やかではなくなったようである」にまず印をつけました。
次に、八行目の「小説などを」のところから、後ろから二行目の「~やはり何か足りないものがある」までを括弧でくくり、その中の「このことを私は必ずしも残念だと思っていない」にAダッシュをつけました。
そして括弧の中を見たとき、はじめはそれが全部具体例だと思ったんですけど、後ろから3行目の「このこと」は、九行目から十行目にかけての「人間の劇が中心となって、風景などをこまかく書かれるとかえって退屈するのが現代人である。」だと思ったので……。

生徒が文章上チェックすべきポイントを明示しながら、答えにいたるすべての思考過程、いわゆる筋道を明示しながら、理路整然と答えるスタイル。もちろん、この生徒一人だけでなく、すべての生徒が徹底しているのです。

「こんな雰囲気の授業があるなんて……」食い入るように見守る取材班。なぜ、このようなレスポンスが自然と展開されているのか、いかにして“論理の体現”を成し遂げたのか、その秘密を探るために。

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