HOME >> 論理エンジンとは? >> 学習効果リアルレポート >> 開智学園・加藤克巳先生 特別講演録

開智高等学校 加藤克巳先生 特別講演リアルレポート
「『論理エンジン』による智力開発の実践」1

『論理エンジン』による智力開発の実践

導入に至るまでの流れ

Ⅰ 導入まで(Pdca)

  • ①学校・教員の状態を正しく把握し、導入にあたっての「解決課題(阻害要因)」を明確にする。
  • ②『論理エンジン』の位置づけを明確にする。
    →なぜ導入するのか。
  • ③指導形態のアウトラインを作る。
    →「いつ」「どこで」「誰が」「誰に対して」「どのような目的で」「どのように」指導するのか。

☆以上のような観点を持って「企画書」を作成し、稟議することになると思います。

我々開智学園は、小学校から入学してくる「総合部」・中学校からの「中高一貫部」・高校から入ってくる「高等部」で構成されています。この高等部の再編に合わせ、『論理エンジン』を1つの教授の柱として導入したのが2005年度です。

開発者の出口先生もおっしゃられていますが、私のような国語科の教員から見ても『論理エンジン』は特殊な教材です。サンプルを見ますと、「これを高校生に使わせて意味があるのか」、という疑問が浮かぶと思います。私自身は『論理エンジン』のセミナーに何度か参加させていただいて、教材の良さを実感していましたので、高等部全体に広めていきたいと考えていましたが、導入にあたり、やはりいくつか乗り越えなくてはいけない要因がありました。

①学校・教員の状態を正しく把握すること

本校の場合一番苦労したのは、当時25名いた国語科スタッフのコンセンサスを取ることでした。私より経験豊富な先生も沢山いらっしゃいます。そういう先生方は伝統的な教材による指導に慣れてしまっているので、国語教育に対する新しい切り口を持っている『論理エンジン』の良さをご理解いただけるよう、勉強会を行いました。残念ながら、その時には100%のコンセンサスを得ることはできませんでしたが、「よし、やってみよう」というスタッフを中心に導入までのロードマップを作案し、1年後に導入しました。

②論理エンジンの位置づけ

③指導形態のアウトラインを作る

次に「②論理エンジンの位置づけ」と「③指導形態のアウトラインを作る」という点です。これをおろそかにすると、導入したとしても効果を実感できず、多分2年ぐらいで崩壊すると思います。

私は私立学校の教員です。あまり良い表現ではないですが、私立の場合「教育」という商品を売るわけです。ですから、お金を出しているスポンサーたる保護者の方にも納得していただく商品を提供しないと、非常にマズイ。『論理エンジン』は他教材と比べて高額ですので、「導入したけれども、うまくいかないのでやめます」ということになりますと、学校の教育スタンス自体を疑われてしまいます。

そういう意味でも、まずは論理エンジンを導入する理念・目的をきちんと作って、その上で具体的な指導の方策まで、ある程度見通しを立てることが肝心だと思います。しかし、実際にはそれでも導入初年度は、手探り状態になりますので、思ったようにはいかない、と考えていただいた方がいいかもしれません。

このページのTOPへ