HOME >> 論理エンジンとは? >> 論理エンジンを知る10のtips >> Point4.スパイラル方式とクイズ感覚を活用する

論理エンジンを知る10のTips

Point4.スパイラル方式とクイズ感覚を活用する

一文の構造がつかめたら、次に二文の要点をつかんでみよう。

◎スパイラル方式

あることを一通り学習すると、次はそのあることをもう一段高い問題で学習する。そうやって、しだいに螺旋(らせん)を描くように上昇していく。だから、だれもがわかるところから始めることができ、自然と難しい問題を簡単に処理できるようになっていく。

こういった方法を、「論理エンジン」では「スパイラル方式」という。
次の問題を考えてほしい。「主語~述語」「要点の抜き取り」「指示語」などを使って、一段高い問題に取り組むことになる。

Point4.問題画像
Point4.解答画像

【解説】

問題文は二文から成っているが、最初の文はあとの文中の「そんなこと」の指示内容にすぎない。そこで、あとの文を軸に考える。
あとの文の要点はもちろん「主語~述語」だが、主語は省略されている。そこで、述語の「考えた」を抜き取る。「そんなことを考えた」がこの文の要点で、「病気が長びくにつれて」は飾りの言葉だとわかる。

次に、「そんなこと」の指示内容である、前の文の要点を考える。もちろん、主語は「人生の楽しみは」、述語は「食べること」である。
つまり、この問題は、Point①の「主語~述語」がわかったかどうかを確認するのがねらいであり、記述式問題の第一歩となるものだ。
ここでは、すでに学習した「主語~述語」を、一段高いレベルで応用すればよかった。これがスパイラル方式である。

◎クイズ感覚

一見、なんの問題かわからないものが多い。おそらく子どもたちは一瞬、「エッ」と思うはずである。ところが解いていくと、どの問題もすでにみてきた考え方を使って解決できることがわかる。
そうなるとおもしろくなっていく。子どもたちの知的好奇心を刺激するからである。ただ、同じ類の問題を数多くこなすと、子どもはすぐに慣れてしまうので、さらに「エッ」と考え込むようなものに取り組ませるのだ。これが「クイズ感覚」である。

スパイラル方式とクイズ感覚――これらは論理に習熟するための仕掛けなのである。
では、問題を試してみよう。

Point4.問題画像
Point4.解答画像

【解説】

②の文には主語がなく、述語は「いろいろある」である。
そこで、「いろいろある」の主語を考えると、「思い出」だとわかる。その思い出の具体が、「楽しい思い出」「つらい思い出」である。
このように、この問題を解くにも、「主語~述語」「言葉のつながり」「要点と具体」といった言葉の規則を使っている。
ここまでで、一つの文にも論理があることがわかってもらえたと思うが、そうした訓練を積み上げて日本語の規則を学び、規則に従って言葉を扱えるようにしていくことが「論理エンジン」のねらいなのだ。

次ページ:Point5.文と文との論理的関係をつかまえる

このページのTOPへ